大日本住友製薬
■大日本住友製薬元社長・多田 正世
1945年生まれ。
大阪府出身。68年東京大学経済学部卒業、住友化学工業(現・住友化学)入社。
取締役、常務、常務執行役員などを歴任。2005年に住友製薬に移り、大日本製薬との合併後、専務執行役員、副社長を経て08年6月から代表取締役社長。
大日本住友製薬は2009年を海外展開の最重要年と位置付け、アメリカでは自社の営業部隊による販売網構築を目指している。
「違う世界に触れることが、組織の活性化につながる」と語る多田さん。土台となっているのは、米国で会社を設立した経験だ。
■違った世界で脳に刺激
アメリカでは現在、戦略製品と位置付けるルラシドン(統合失調症治療剤)の臨床試験が最終段階にあり、自社での販売体制作りの準備を進めています。
今後、さらにグローバル化のスピードを上げていきます。社員にも、海外を含めて違った世界を経験してほしいと思っています。
違う世界に触れると、脳に対する刺激になります。
例えば、営業担当者が本社で違う仕事をしたり、研究者が開発の仕事をしたりというように、自分が経験していなかった分野の仕事をすると、自分を磨き直すことができます。
社長に就任してから1年余りですが、役員はほぼ全員、担当を変えました。
半年ほどは戸惑いがあったようでしたが、今は会社組織全体の活性化につながっていると考えています。
転勤も同じです。
私自身、国内外で10回ほど転勤しました。転勤先で受け入れてもらうために、どのように自分を変えるか。
その過程で、社会的動物としてのスキルが蓄積されていくと思います。仕事は一人では出来ません。コミュニケーションが大切です。
■米国経験が基礎築く
住友化学時代、アメリカで4年間、米国の石油会社と折半で農薬の子会社設立にかかわりました。
社員は米側から200人、日本から10人。一つの組織で一緒に仕事をしました。当時40代でしたが、この経験が現在の私の基礎になっています。
私は仕事について、「1から5まであれば、すべて大事だから一生懸命にする」という考えで進めていましたが、アメリカ人社員の一人から「1から5まで優先順をつけてほしい」と言われました。違った文化、価値観の存在を突きつけられたのです。
その会社は最終的に、米国の石油会社が撤退して住友化学の完全子会社になりましたが、その際、米社から出向していたアメリカ人社員のほとんどが移籍に応じてくれました。
事業存続に向けて毎晩、アメリカ人一人一人に説得を試みました。
当時の私の担当は企画マーケティングでしたが、人事・労務部長のようでした。
その過程で、違った価値観を理解した上で、こちらが相手に心を開いていけば、必ず気持ちが通じると実感しました。
化学は「無」から「有」をつくります。
「産業の中で最も創造性が豊かな事業では」と考えて、就職先に化学メーカーを選びました。
化学反応は目に見えません。目に見えないことを評価して新しいものをつくっています。
自分は研究者ではありませんが、もっと何かできるのではないかという夢を持っています。
人間の生体も解明されていない部分の方が多いです。
脳の中で一体、何が起こっているのか。
どのメカニズムが作用するのか。アメリカで販売を予定している「ルラシドン」の挑戦も、脳の分野だから決断することができました。
脳の世界ではまだまだ、意外なものが意外な効果を持つと思っています。(談)
■<メモ>大日本住友製薬
1897年設立の旧大日本製薬と住友化学グループの旧住友製薬が合併し、2005年10月に誕生。本社・大阪市。社員数4646人(09年3月末現在)。
09年3月期の連結売上高は2640億3700万円。
(2009年8月12日 読売新聞)
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■トップリーダーになる人は運命式に特徴がある
「アメリカでは現在、戦略製品と位置付けるルラシドン(統合失調症治療剤)の臨床試験が最終段階にあり、自社での販売体制作りの準備を進めています。
今後、さらにグローバル化のスピードを上げていきます。社員にも、海外を含めて違った世界を経験してほしいと思っています。」
このように語る大日本住友製薬の多田社長はリーダーになるだけあってちょっと特徴的な運命式を持っている。
とかく私たちは平凡であってもいい人生をと願うのであるが、トップに立つということはただ能力的に優れていればいいというだけではない。
そのことを運命式から観てみよう!
★多田 正世さんの運命式をみてみよう!
タイプ16-21:情熱的目的指向を持ちながら自分の結果や形、スタイルにこだわりを持つタイプ
<多田 正世さん(64)の運命式>
16 11 16
11 21 10
16 10 15
<多田 正世さん(64)の流運>
21 20 7 7 21 20 7 7
20 20 7 6 20 20 7 6
多田 正世さんの運命式をみると、ちょっと違うことが分かる。
それは、すごいまじめであること。
それから、情熱がすごい。
全く一途に進んでいくところもすごい。
やり出したら、成果が上がるまでやり遂げるというところもすごい。
簡単にいえば、中途半端ではないということになる。
こういう人だからこそ大企業のトップになって、みんなを一つの方向へ持っていくことができるのかも知れない。
リーダーの一番の資質は、「ぶれない」ということだ。
リーダーが揺れていては会社全体が揺れてしまうことになる。
これだけはっきりして、しかもきっちりと成果を上げることができる人は皆から信頼を受けることになる。
それに、流運は面白い展開をしている。
何故ならば、アイデアをいっぱい出しながら情熱的な人間関係を築くとき。
そして次のステージはものごとの結果をちゃんと出していくステージと、バランスが著土いい具合に展開していくのである。
こういう運勢の流れを持っていることも持って生まれた強運といってもいいかもしれない。
企業は人なりということになるが、運勢のある企業はトップにいい人を選ぶということだ。またそういう力を持っているということがいえる。
●・・・ひとこと・・・
普通は運命式には良いところも悪いところもあって、そのバランスが問われるのであるが、やはりトップリーダーというのは、そういうバランスではなくそれらを突き抜けてしまう強い特徴を持っている。
その特徴が個性でもあるが、それらをサポートする数字も配置されているから不思議なものだ。
だからこそリーダーがつとまるのかも知れない。
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