★アルコールやタバコは胎児に悪い
母親が飲酒や喫煙の習憤を持っている人の場合、どういう問題が起きるでしょうか。昔から「大酒飲みの母親からは奇形児や病弱な子どもが生まれる」といわれてきましたが、それは根拠があることでしょうか。
最近の研究によると、アルコールは難なく胎盤を通過し胎児に届きます。すると胎児は微量でも酔っばらった状態になり、その"異常な状態"に反応して発育していきますから障害が出やすいのです。
ウイスキーだと強い酒では六十tが限度でそれ以上にたると、胎児は「胎児アルコール症候群」にたります。
知恵が後れたり、頭が小さいとか耳の位置が低いなど、頭部奇形が出たりします。
タバコも同じように胎児によくありません。母親がタバコを吸うと、揮発性ニコチンや一酸化炭素が血液中に入り、血液中のヘモグロビンが酸素と結合するのを妨げ、酸素濃度が低下します。一種の酸欠状態です。
ところが、胎児の発育中の細胞はとても酸素を必要としますから、酸素濃度の低い血液は発育を阻害します。発育はそのとき阻害されるだけでたく、胎児の諸器官は低酸素状態にあわせて形成されていきますから、どうしても諸器官は不健康で機能も劣悪なものにならざるを得ません。
一日に四十本以上のタバコを吸う母親から生まれた子どもは、決まって体が小さく、集中力がないというのは、この理由からです。
読書や知的能力は集中力と深い関係がありますから、こうした子どもは学齢期になると成績が振るわないたど問題も多数出てくるようです。こうなると母親の飲酒癖や喫煙癖は嗜好の問題ではなく、胎児に対する〃犯罪"とさえいえます。
コーヒーやココアに含まれているカフェインは酒やタバコほど害は与えませんが、胎児の発育によい影響を与えたいことは確かです。とくに妊娠初期にはコーヒーは飲まないようにした方がいいでしょう。
参考文献より抜粋内容です
赤ちゃんはなぜ可愛いのか 天才児は母親しだい! 0歳児からの母親作戦
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