◎自己創造理論
(1)心とは?
人間は心と体の二つの存在から成り立っています。
それは、誰も否定できないことだと思います。それでは心は”脳”なのかというと、そうも断言できないのではないでしょうか?
何故なら、心の持つ不可思議な力である精神の作用と反作用については、ただ”脳”の機能としてだけでは説明できないからです。
ここではそういうややこしい問題を取り上げるつもりはありません。一番現実的な課題は、心の持つ特徴なのです。
まず大切なことは、心という存在を自分でどう扱うかということなのです。そのことから考えてみましょう!
何を知らなければならないかというと、心の持つ「法則性」です。これを理解するところからすべては始まるのです。
<心の法則性>
@心は受容体
心は情報の発信対よりも、受容体としての影響が強いのです。
だから、心のあり方というのは、実は心の”感じ方”なのです。
自分の心がどんな感じ方をしているか?そのことに正面から向き合う必要があります。
A”心の感じ方”が体や生活のリズムとなって現れます。
心が感じた情報は、それが蓄積されて、整理され体に伝達され、
それが表現となって洗われます。だから、体で表された行動というのは、心の感じた世界が現実化したものなのです。
B見えない心が1位、見える体(行動や行為)が2位。
見えないものが見えるようになります。心が1位、体が2位というのは思考や発想、物事の重要性などの順番であり、考え方の基本であります。
C見えない心は、陽(+)と陰(−)の二つの要素を内包しているのです。
心の中にも、陽的(+)な心と陰的(−)な心が同居していて、この二つの心の状態が調和して一つの心を作り出しています。ここで陽と陰は心の持つ二つの側面を相対的に表したものであります。
だから心の中も陽と陰の二つの相対的な関係が調和して一つの心として成り立っています。ここにも基本となる法則があります。
それは、陽の心と陰の心の関係は、陽が1位、陰が2位というわけです。
D見える体も、陽(+)と陰(−)の二つの構成要素から成り立っているのです。
肉体の構造も凹凸がはっきりしているように、陽と陰のバランスで成り立っているが、人の行動や行為も陽的な行動、陰的な行為など心の陽と陰が現れるようになっているのです。男らしい、女らしいというのはこの辺の陽と陰の関係を表しています。
E人は目的的存在
大自然会の摂理には、大きな目的があります。
それは、調和と美です。その調和と美は、低位の存在からより高位の存在のために存在しているといってもよいのです。
そして全体的に調和しながら、全体が循環の法則によって成り立っています。だから全てのものには、より高位の存在のために存在するという目的があるのです。
ものすごい簡単な循環回路は、大地は植物のためにあり、植物は動物のためにあり、動物は人のためにあり、人は大自然のためにあり、というように相互の関連の中に生きているのです。
だから、それぞれに目的があるのです。
人間にも当然に目的があります。人の心には心の目的があり、体には体の目的があります。心は見えない目的を持ち、体は見える目的を持ちます。心の目的とは、愛、理想、調和、美、喜び、などであり、体の目的とは経済、繁殖、肉体美、力強さ、優雅さなどであります。
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