一言コラム集・相性占い編(10)
占い一言コラム集は遠山快空(陽陰姓名術「天使の占い」の生みの親であり、 遠山球希の師匠)の格言日記の中で述べている「一言居士」をピックアップしたものです。占いをする立場の者の姿勢や占いに対する考え方の基本的な考え方をストレートに述べています。 皆様方の何かの参考になればと思いここに記しました。
※いちげん-こじ 【《一言居士》】 何事によらず必ず何かひとこと言わなければ 気のすまない人。
占い一言コラム 相性占い編10
◆相性は好悪の感情ではない。好悪の勘定は相性が合わないということでは現せないもっと複雑の心の表れがある。それは、人の存在を許さない極の否定の世界だ。相性というのは相手と一致することのできる共通の要素をどうやって見つけるかということだ。一致する何かを見つけるというのも相性の技術のひとつになる。 ◆相性は相対的な性の関係ということになる。どういうことかというと、決まって固定化しているものではなくて、常にチェインジする関係ということになる。そこが楽しいのだ。発展というのは変化である。男女の仲が発展するのも変化がなければ発展はないのだから、自分からチェインジするというのも相性にとっては必要なことだ。 ◆相性は人の心の反映というものかも知れない。それは合う合わないというよりはその人を受容できるかどうかという問題なのだろう!人は個を守るために受容できる範囲を何故か狭めているような気がする。だから、寛容が重要になる。寛容になったときに初めて自分と相対する相手を見つけることができるようになる。それが相性ということになるのだ。 ◆相性というのは、球体の中の一点に過ぎないということだ。どういうことかというと、自分の中の小さな部分に相対する相手はその中心点をとおる一点しかないが、自分自身はその球体の面だ。そう考えれば、自分にとっての相性は無限にあるということになる。それを2次元で考えれば、12の特徴ある接点を相性として観ることができるということなのだ。それを立体として考えれば、面白い設計図が描けるではないか! ◆相性を考えると、これほど千差万別のことはない。十人十色というが一度として同じという相性はないのである。しかも、時間と共に変化する。その変化もダイナミックなところから些細なことまで、相性というのは変化を愉しむものでもある。それを、その時だけ相性が合わないなどと考えるのは、相手を研究していない証拠だ。もちろん、本当に合わない人もいるのだが、その前に人をよく見ることをしなりゃね! ◆人間の性格には根性というのがある。普通の性格という考えよりもっと深いところがあって、性格の根っこのようなところだ。相性にもいろいろとあるが、この性格や根性みたいなところといい関係がつくられるかどうかということだ。一見いい関係のように見えて相手が「根に持つ」ということでは、相性が本当にいいとはいえないのだ。 ◆「人を呪わば呪われる」ということがある。同じことが相性にもある。どこかでその人間との「結ぶ」何かを持っているから、心が揺さぶられるのだ。問題は自分の心の中にある。相手との結ぶ何かを自分の中で解決してしまえば、それで相性は消滅してしまうことになる。反対に増幅させればそれは太い絆になる。その「結ぶ」何かを発見するために「天使の占い」は一生懸命なのだ。 ◆相性を見るときに、結局は自分と他の関係を理解できていないのに「相性」にこだわっている人がいる。どうしてうまくいかないのだろうと悩みながら、相性が悪いのかも知れないと思っているのだが、自分が原因になっているとは思ってもいないのだ。相性というのは、相手との関係もそうだが、自分の原因を見つけるということの方が大切なのだ。その方がずっと解決が早い。 ◆何のための相性占いか?人間というものは基本的に自分のことを先に考えるようになっている。そのことが悪いわけではないが、それから訓練によって社会性を身につけるようになる。ここで社会性というのは人との関わりかただ。そこに人間性がある。相性というのはそういう人との相対的なつながりをプラグマティックに説明しようとする相対性の学問?でもあるのだ。 ◆相性というテーマは、いつになっても、どこに行っても出てくる問題だ。ちょうど人の顔が皆違うように、相性というのは、時や環境や場所によって、どんどん変化するものでもある。だから、楽しいということもいえるが、相性を楽しく思えるようには少しばかり修行がいることは間違いない。相性というのは、変化を愉しむものだからである。
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