一言コラム集・改名編(7)
占い一言コラム集は遠山快空(陽陰姓名術「天使の占い」の生みの親であり、 遠山球希の師匠)の格言日記の中で述べている「一言居士」をピックアップした ものです。占いをする立場の者の姿勢や占いに対する考え方の基本的な 考え方をストレートに述べています。 皆様方の何かの参考になればと思いここに記しました。
※いちげん-こじ 【《一言居士》】 何事によらず必ず何かひとこと言わなければ 気のすまない人。
占い一言コラム 改名編7
◆隣の韓国では今改名がさかんに行われているという。それは、「私の名前はキム・サムスン」という人気ドラマで改名を申請するシーンがあるからというわけではないが、名前の故に自分が多くの損失を被ってきたという人もいるからだ。それだけ名前というものが持つ影響の強さを考えさせられる。だからこそ改名は自分の遺伝子スイッチをオONにできる名前にしたいものだ。 ◆三重県のデパートが「お休み処」を「おもてなし処」と改名したそうだ。この改名は効果が期待できそうだ。何故かというと、お休みというのは、「勝手に休めバー」ということになるが、「おもてなし処」というのは、ちゃんと接待してくれるという意味があるからだ。このように改名というのはイメージを大きく転換するチャンスでもあるのだ。 ◆改名はやっぱり開命ということになろうか?自分で自分の運命を切り開くきっかけを作ることになるから、開命ということになるのだろう!名前に対する価値観は古代より日本人の中には連綿と受け継がれている。自分の本名は自分の愛する人にしか明かさなかったからというから、名前から受け継ぐ力は相当なものがあったに違いない。それは現代でもいえることではなかろうか? ◆少し前に、高等学校の文化部の展覧会が21世紀美術館で開かれた。そこの書の分野で”夢”の一字が書かれた作品が2点あった。いずれも秀逸なできと思えたのだが、そこには優雅ではあっても「力」が感じられなかった。名前も同じである。改名をしても運命式に「力」がなければ、道を開くことはできない。 ◆改名が自由でなくなったことは、現代人にとっては不便なことかも知れない。それは、自分を自己表現する手段を失ったことと同じなのだ。自分を創るということは、人に与えられた特権であるはずなだ。だからこそ、ペンネームということはいい考え方だ。ペンネームが私ですといって、自分をアピールすればそれが自分になる。 ◆改名ということを考えてみると、自分を変えたいという強い願望が根底にあるということがわかる。実はそれは素晴らしいことなのだ。何故かというと、自分に対するどこまでも挑戦する気持ちがそこにはあるからだ。その気持ちがエネルギーになって新しい何かが生まれるのだ。問題は自分を変えるその方法がはっきりとしなかっただけなのだ。名前に隠された不思議な暗号が自分をリードしていることがわかれば、その暗号を解読すればいいことになる。 ◆改名する人の中には、様々な理由がある。戸籍を新しく作る人。帰化することで新しい名前を必要とする人。自分の運勢を変えたい人。理由はいろいろとある。しかし、皆さんが共通することは、自分の名前を自分が「愛することができる」そういう改名でありたいということだ。 ◆改名してみると、たぶん世界が変わって見えるようになることに気がつくはずだ。様々な現象が今までとは反応が違うようになるからだ。そこに気がつくと、何でだろうと考えてしまう。そこでこれは改名のせいかなと考えるようになる。改名というのは、自分の精神的なバックボーンを変えてしまうということなのだから、自分という人間のプレゼンスが変化しているのだ。 ◆改名することは、大きなチャンスをつかむことと同じである。何故ならば、今まで自分をアピールしてきた世界と違う可能性を自分が手にしたことになるのである。だから、そういう意味では新しい出発点に達したのである。人生は螺旋階段の如くである。その階段を大きくレベルアップすることが可能性として改名にはあるのだ。だからこそ、改名後の歩がとても大切になる。 ◆改名してみると、意外なことが起こってくるものだ。自分で予期しない出来事が向こうからやって来たり、不思議な現象が一時的に起こる。これらは、改名の当初の大きな効果だ。どうしてかというと、改名によって自分の眠っていた未知なる遺伝子が目を覚ましたということができる。しかし、それからが問題だ。それは遺伝子のプレゼントだから、ここから自分造りが出発するのだ。 ◆改名というのは、自分の身分を隠すとか、いろいろと過去を知られたくないとかでつける人もいる。しかし、それらは本人が知ってか知らずか結局は改名した名前の運勢の翻弄されることになるのだ。だから、動機を悪く持って改名したものは、その報いを受けるようになるのは当然なのだ。 ◆改名相談したい人の気持ちはよくわかる。自分の名前に疑問を持つというのは当然あるのだ。自分という人間のあり方みたいなものが名前の中に隠されているのではと考えるのは人情だ。昔の人は、名前のいわれを大切にした。尊敬する人から一字をもらったりした。名前の中には隠れた自分のルーツがあるのだ。 ◆改名というのは「開命」でもある。名は体を表すというが、その通りなのである。名前の持つ運命式は、実はその名前の持つ運命式に相当する体を形成するようになる。だから、改名した人は顔つきが変わりはじめて明るくなったり、自信を感じさせるようになったりするのだ。そこが開命の不思議なところだ。 ◆改名するというのは、実は自分の先祖的な背景を変えてしまうというものだ。それくらい重要なことと考えていい。だからいい加減な改名をすると、先祖が混乱してしまう。それよりも怖いのは、かえって悪い先祖が出てきたりする可能性がある。改名することで自分の強力な味方を増やすことができる。