占い一言コラム 改名編9
◆占い一言居士:
改名の相談にはその人のエネルギーを感じる。そのエネルギーがあるから道があると考えていい。どんな状況におかれていても、そこに覇気があるからこそ、未来があるというものだ。改名相談には、改名しなくてもそのエネルギーの方向性だけをちょっと変えてやればいい人だっているのだ。それを教えてあげればすむ。その反対にしっかりと改名して自分造りの出発をした方がいい人もいる。嬉しいのはそういう覇気のある人がいることである。
◆「かいめい」を変換してみると、改名、解明、開命、階名、開明、会名、戒名と出てくる。それぞれにいろいろな意味を考えさせられる。「改名」という名を改めることが、自分を解く解明につながり、それは命を開くことにもなり、未来を明るくすることにもなり、自分を戒めることにもつながるのである。ちょっとした勇気を出して改名してみれば、新しい自分が見えてくる。何と素晴らしいことではないか!
◆改名ということが人の生き方に影響を与えているのは、間違いないと思う。人生は自分で開拓するものなのだが、自分が成功するという自信のない人が成功するはずがない。先ずは、自信を持てる自分にすることが第一であり、その次に自分の内容を身につけることである。裏付けのない自信は砂上の楼閣と同じだからだ。名前の裏付けとして運命式があり、能力の裏付けとして本人の内容がある。
◆改名すれば、全てが解決するわけではない。改名がスタートになる。ということは、改名した時点で自分が新しくこの地上に誕生したと考えればいい。生まれたわけだから、真っ白な自分を新しいカラーで染めるわけである。その積み重ねで自己の創造ということが可能になる。花嫁が白無垢を着て嫁ぐような感じである。
◆改名ということは、自分らしさを見つけるということでもある。「これが自分だ」と思える世界が表現されているブランドということだ。そういう意味では「oneself」の確立ということだろうか?実は改名が「oneself」の確立につながるということなのだ。内在する自己の変革へのエネルギーが、自分自身の改名へとつながっている。
◆改名というのは、とても大きな意識改革である。その中で襲名というのも改名のひとつなのであるが、普通の改名と何が違うかというと、襲名は既に大きな業績を残した先人の名を頂戴するわけであるから、その名を持つということは既に勝利が約束されているということなのである。そこが普通の改名とは違うのである。ただ良いことばかりではない。当然にその負の遺産もあるだろう!しかしそれを差し引いても襲名というのは、大きな価値を最初からもらったことになるのだ。伊達政宗も伊達家中興の祖である「政宗」の名前を襲名したものだ。
◆改名することで自分を表現するということができるようになる。人は自己表現してこそ自己のアイデンティティを確認できるというものだ。その昔女性は本当の名を隠していた。その名を教えるということは、相手が自分の永遠の伴侶であるということを告白するということなのである。普段は改名と同じような字名を使って「仮」で生きているのだ。そういう多彩な生き方を昔の人はできた。現代でも改名というペンネームを持つことは、多彩な生き方を可能にするということなのだ。改名というペンネームを持つことは、人生を豊にするということである。
◆改名してみると、不思議なことがおこる。改名といっても戸籍まで変えるわけではないから、ペンネームということなのだが、時に銀行などで戸籍名を書くことがある。すると何だか別人がそこにいるかのような錯覚に陥る。それは自分ではないのに、自分として書いているというわけだ。「字は体を表す」が改名した字はやはり自分自身を表していると思わされるのだ。
◆戒名というのがある。実はこれも改名なのである。
ただ生きているときの改名ではなく、死んでからの改名な点が違うのである。
戒名というのは、当人があの世に旅立ってから、俗世を離れて仏道修行をするための受戒名なのだ。だから、死んで坊さんになるということを意味している。要するに坊さんにならないと救われないよ!ということなのだろう。
昔の人は、よくよく念がはいっていたようで、幼名をもらって幼児期を過ごし、大人になるに及んで元服名をもらい、老境に入ってからは雅号などを持ち、死んでからは戒名をもらうといった具合である。
要するに、名前を変えることによってうまく自分を脱皮する術を身につけていたといえるであろう。そういう意味では現代人は世渡り下手ということにもなる。
◆名前を変えることには、それだけの理由がある。
動機がしっかりしているのだ。その動機はどこから生まれてきたか?
それが問題だが、人生という足跡が自分のあるべき姿に対して抵抗を試みているのだ。
「自分はもっとこんな人間のはずだ。」そういう叫びが、改名の中に隠されている。その叫びを聞くところから改名は始まるのだ。
改名によって、新しい出発のビジョンがそこに見えてくる。
◆2008年の初めから天下の松下が「パナソニック」に社名を変更した。いわゆる企業の「改名」である。グローバル化が進めば進むほど、世界に通用する名前というものが問われるようになる。
そこには、名前の持つ運勢というものもある。それと同時に、覚えやすい、発音しやすいということが問われるということを意味している。
だから、改名や命名にも音のリズムや音韻変化の法則を見なければならない。それでこそグローバル化時代の運勢ということになる。
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